別荘でのリゾートライフをより魅力的にするために、プールの設置を検討している方もいらっしゃるのではないでしょうか。周囲を一層華やかにしてくれるプールですが、設置場所の条件や維持管理、デザイン面など、事前にしっかりと考えておきたいポイントがいくつもあります。
この記事では、設置前の注意点から、人気が高いプールのタイプ、資産価値としての魅力などを解説しています。
後悔しないために!設置前に考えるポイント
プールを設置する際には、土地の条件や設置スペース、排水計画など、複数の要素をバランスよく検討することが欠かせません。ここでは後悔しないために特に押さえていただきたい3つのポイントについてご紹介します。
土地の条件と設置スペースを確認
プール設置予定場所の南方面に高い建物などが無く、太陽光が差し込む場所であれば、春先や秋口でも水温を20℃以上に維持しやすくなります。樹木の近くにプールを設置すると、水の中に落ちる葉の清掃頻度が多くなるケースもあります。植栽との距離を考慮することも大切でしょう。
また、傾斜地に設置する場合は、造成や擁壁工事に追加で費用が発生する可能性があります。排水経路は公共下水への接続や敷地内の勾配を踏まえて施工業者と打ち合わせを行いましょう。敷地全体を俯瞰して計画を進めることが、プール完成後に問題が起きないようにするためのカギとなります。
目的に応じてプールを設計
運動目的であれば、泳ぎやすさを重視して長さ6m以上、幅2.5m程度、深さ1.2mから1.5mのプールが適しています。一方、小さなお子様がいるご家庭では、水深を0.6mから1mに抑えた浅めのプールだと安心です。
夜の使用を想定している場合、LED照明を複数設置することで、水中照明や間接照明の演出が可能となり、ムーディーなナイトプールを楽しめます。さらに眺望を重視するなら、屋上や高台に設置して水面と景色が一体に見えるインフィニティプールを検討するのもよいでしょう。
プール周辺の外構も同時に計画
プール単体の設計に加え、周囲のデッキや植栽、照明、床材などを一体的に計画すると、統一感のある空間が生まれます。常緑樹を敷地の外周に配置すれば、プライバシーを確保しつつ、年間を通して落ち葉の量を削減できます。
他にも、プールサイドに屋外シャワーを設置することで、プール使用前後の利便性が向上するでしょう。アルケマデザインでは、機能性、持続可能性、デザイン性を兼ね備えた屋外ソーラーシャワーを提案しています。
詳細は、以下のページをご覧ください。
人気が高いプールのタイプは?ニーズに応じて選び分け
ここでは利用シーンや立地に合わせて選べる代表的なプールタイプを3つ紹介します。
屋外型プール
屋外プールの魅力は、やはり青空や周囲の緑を直に感じられる開放感でしょう。南向きに開けた場所で日照時間がある程度確保できれば、春や秋でも快適な水温を保ちやすいでしょう。
ただし、周囲に植栽が多い場所では落ち葉がプール内に入りやすく、季節によってはこまめな清掃が必要になることがあります。砂や落ち葉を防ぐ効果もあるプールカバーの設置も併せて検討するとよいでしょう。蚊やハチなどの虫対策として、プールエリアを囲む防虫ネットの設置やハーブ類を植え込むこともおすすめします。
インフィニティプール
インフィニティプールは、プールの縁から水が流れ落ちるエッジ設計により、海や空との境界が消えるように見える点が最大の特徴です。敷地の傾斜を活かせば、圧倒的な視覚的インパクトのあるプールを造り上げることができるでしょう。
また、溢れた水を受ける調整槽や循環ポンプ、フィルターなどの設備も必要となります。夜間には調光可能なLED照明でエッジ部分をライトアップすることで、幻想的な演出が可能です。
屋内プール
屋内プールは天候に左右されずに利用できる点が大きなメリットで、温水設備と組み合わせることで冬場も快適なプールライフを送れるでしょう。室内の湿度は50~60%にコントロールするのが理想です。
花粉や黄砂などの侵入が少ないため、清掃や水質管理の負担は屋外プールよりも低めに抑えられるケースもあります。壁面の窓や天窓で採光を取り入れれば、電気費用を削減できるメリットもあります。
プール付き別荘は資産価値にも影響する
プールは単なる趣味のための設備にとどまらず、別荘の資産価値向上や貸別荘運営にも大きく寄与します。
貸別荘としての収益化も可能
プール付き貸別荘は特に夏の稼働率が高く、宿泊単価も上昇するケースがあります。家族連れやグループ旅行客からの人気が高く、インフィニティデザインやナイトプールに対応している場合はSNSでの拡散効果も期待できるでしょう。
物件の魅力アップにもつながる
物件を貸し出す、または売却する際、プール付きの物件は外観写真での訴求力が高く、競合物件と比べて高い査定がつくこともあるでしょう。デザイン性が高く、メンテナンス状態が良いプールは、信頼性のアピールにもなります。
自分に合ったプールで、別荘ライフをもっと豊かに
自分にぴったりの理想のプール付き別荘を実現するためには、土地条件や利用目的、外構デザインなどを総合的に検討していくことが大切です。
屋外型、インフィニティ型、屋内型のどのタイプでも、それぞれに魅力と特徴があるため、しっかりと情報を集め計画を進めていくことで、長く愛される空間を作り出すことができるでしょう。