プールサイドやテラス空間の心地よさを左右するラウンジチェア。その選び方において、素材は見逃せない大切なポイントです。この記事では、ラウンジチェアに広く用いられている素材を紹介します。
天然木
プールサイドのラウンジチェアにおいて、天然木は定番かつ人気の高い素材です。木ならではの重厚感と温かみは、時代を超えて多くの人々に愛されてきました。なかでも「ユーカリ」や「チーク」は、屋外でも安心して使える高い耐候性を備えています。
ユーカリ材:高耐久のハードウッド
ユーカリは、屋外環境における耐久性が高く、他の広葉樹と比べても20~30%ほど優れているといわれています。さらに「窯乾燥」処理を行うことで、割れにくく、腐食や分解を抑える効果も。風や日差しに強く、屋外向きのタフな素材です。
チーク材:高級家具にも使われる美しさと実用性
チークは、豊富な油分により虫やカビに強く、乾燥による歪みも少ないのが特徴です。そのため無塗装でもお手入れしやすく、汚れてもサッと拭き取る程度で十分なことも多いです。使い続けることで、明るい木目が次第に飴色やシルバーグレーへと変化し、味わい深い風合いが楽しめます。
天然木のメンテナンス:長く美しく使うために
天然木を長持ちさせるためには丁寧なお手入れが必要です。年に数回、防水塗装やオイル塗布を行うことで、さらに耐久性が高まり、雨や湿気からもしっかり守れます。
日常の掃除は乾拭きが基本で、汚れたときには軽く水拭きすればOK。特に梅雨前や冬前など、季節の変わり目にまとめてメンテナンスすると、美しい状態を保ちやすくなります。
リサイクルPE素材
サステナブルな暮らしへの関心が高まる中、注目されているのが廃プラスチックを再利用した「リサイクルPE(ポリエチレン)素材」です。新たな石油資源を使わずに製造されるこの素材を生活に取り入れることは、限りある資源を有効活用した環境にやさしい選択といえるでしょう。リサイクルPEは耐水性・耐候性にも優れているため、水回りでも安心して使用できます。
軽さと扱いやすさが魅力
リサイクルPE素材は非常に軽く、チェアを動かして掃除をしたり、季節に応じてレイアウトを変更したりといった作業が手軽に行えます。また、表面に汚れが付きにくく、濡れた布でサッと拭くだけの簡単なお手入れで済むのも嬉しいポイントです。
さらに、必要に応じてUVカット加工を施すことで、強い日差しにさらされても色あせにくく、長く美しい状態を保てます。
アルミ素材
軽くて錆びにくく、優れた耐久性を持つアルミ素材は、屋外施設やプールサイドでの使用にぴったり。頻繁にチェアの移動が必要な場面でも扱いやすく、大型施設などでも重宝されています。
軽量なのに頑丈、扱いやすさが魅力
アルミの最大の特徴はその軽さ。鉄の約1/3の重量しかないため、楽に持ち運びができ、清掃やレイアウト変更の負担を軽減できます。また、表面には自然に酸化アルミニウムの保護膜ができるため、雨や湿気にさらされても錆びにくく、美しい状態を長く保てます。
熱くなりやすいデメリットには工夫を
アルミは熱伝導率が高いため、直射日光下では表面が熱くなりやすい点に注意が必要です。太陽光が当たり過ぎない配置場所を考慮することが大切です。また、座面や背もたれにメッシュ素材を組み合わせた製品や、熱反射性のあるコーティングが施されたタイプを選べば、夏場でも快適に使用できます。
ラタン調
リゾート感を演出したいなら、ラタン調のチェアも選択肢の一つ。ラタンとは、熱帯地域に生育するヤシ科の植物の一種で、家具やかごなどの材料として使われることで知られています。
天然素材ならではの温かみがありますが、屋外ではカビや劣化といった問題がつきものです。そこで注目されているのが、見た目はそのままに耐候性を高めた人工ラタン(ラタン調)チェアです。
見た目はナチュラル、中身は高性能
人工ラタンには、主にポリエチレン(PE)や高密度ポリエチレン(HDPE)が使われており、紫外線や雨に強く、変形やひび割れもしにくいため、プールサイドや屋外テラスに適しています。
見た目は自然なラタンに近いですが、表面は滑らかで汚れが付きにくく、水洗いだけで簡単にきれいになるため、メンテナンスに手間をかけたくない方にもぴったり。ナチュラルな風合いを保ちつつ、扱いやすさも兼ね備えた素材です。
軽さとデザイン性で屋外家具に最適
人工ラタンチェアは非常に軽量なため、模様替えや天候による移動の際にもひとりで楽に持ち運び可能。施設運用の効率化にもつながります。クッションを組み合わせれば座り心地がさらに向上し、高級感のある南国リゾート風やアジアンテイストの演出にも効果的です。
また、ラタン調の編み目デザインは装飾性が高く、屋外空間にアクセントを加えてくれるでしょう。
メッシュ素材
真夏のプールサイドでは、チェアの蒸れによるベタつきが不快に感じられることも。そんな悩みに応えるのが、通気性と速乾性に優れたメッシュ素材のチェアです。ナイロンやポリエステルといった化学繊維が多く用いられています。
包み込むような快適さと疲れにくさ
メッシュの織り方や素材によっては、体を柔らかく包み込むような座り心地を実現している製品もあり、体圧を分散して疲れにくい構造を取り入れているものもあります。長時間の使用にも適しており、プールサイドやビーチだけでなく、屋外のバーベキューエリアやテラス席にもおすすめです。
軽量・省スペース・色あせ防止
メッシュチェアは軽量で折りたたみ可能な製品も多く、収納や持ち運びにも便利です。イベント時の設置・撤去が多い施設や、限られた保管スペースでの運用にも最適。
また、色あせ防止加工が施されたタイプを選べば、直射日光にさらされる場所でも美しい色合いを長く保てます。
まとめ | 素材選びで空間の価値を引き上げる
プールサイドまたはテラスなどに設置するラウンジチェア。そこに用いられている素材によって、設置した空間の雰囲気は大きく変わります。
特に施設では、耐久性・メンテナンス性・デザイン性・快適性といった視点を総合的に検討し、長期的な運用コストやブランド価値の向上を見据えて設置するラウンジチェアを選択することで、ゲストにとっても管理者にとっても、心地よいアウトドア空間を創り上げることができるでしょう。
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